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九州のラーメンといえばどんなラーメンを想像しますか?
白濁のとんこつスープを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
同じ九州でも、いくつものご当地ラーメンがありますが鹿児島のラーメンは全く違います。
鹿児島ラーメンは独自のラーメン文化を築き、地元の人々に親しまれています。
残念ながら知名度はそれほど高くありませんが、一度食べたら虜になった方も多くいるそうです。
ラーメン好きな方はチェックしておきたい一品です。
今回は鹿児島ラーメンの特徴や歴史について徹底解説していきます。
鹿児島ラーメンとは、九州内でも独自のラーメン文化を保つ唯一、久留米ルーツではない九州ラーメンです。
九州各地の白濁した豚骨スープの多くは、久留米の「三九」の影響を受けているケースがほとんどです。
しかし、鹿児島だけは他の九州の豚骨ラーメンとは異なる出自を持っており、そのため麺やスープのスタイルも独自のものとなっております。
鹿児島で最初に確認されたラーメン店は、昭和22年に開店した「のぼる屋」です。
この店は現在でも当時と同じスタイルのラーメンを提供しております。
創業者の故・道岡ツナさんは、横浜で看護婦として働いていた際に、中国人料理人の患者からスープの作り方を学ばれました。
このスープは豚骨を中心に、鶏ガラや野菜も加えてじっくりと炊き出したもので、優しい風味が特徴です。
麺は鹹水を使わない白っぽいもので、道岡さんが鹹水を好まなかったためこのような形となりました。
麺 | 加水率(%) | 切り歯 | 形状 | 一玉の分量(g) | 断面 |
---|---|---|---|---|---|
約32 | 18~22 | ストレート | 150 | 角 | |
スープ | トンコツ+鶏ガラで、あまり煮立たせない半濁スープ。 | ||||
具 | 定番は大根の漬け物。焦がしネギを使う店も多い。他ネギ、モヤシ、キャベツ、チャーシューなど。 |
続いて鹿児島ラーメンの特徴を確認してみましょう。
鹿児島ラーメンの特徴は下記のとおりです。
・九州内でも、独自のラーメン文化を保つ
・バラエティに富むスタイルが魅力
・かん水を使わない色白の柔らか麺
・豚骨メインだが、野菜や鶏も使った濃厚でマイルドなスープ
・突き出し、付け合わせ的に漬け物が出される
それぞれ詳しく確認してみましょう。
鹿児島ラーメンは、九州ラーメンの中で唯一久留米ラーメンの影響を受けていません。
久留米ラーメンは、白濁とんこつスープのストレート麺ですが、鹿児島ラーメンはとんこつベースでスープは白く濁っていません。
鶏ガラや野菜などの旨味が加わっているのであっさりした味わいです。
鹿児島ラーメンの具材はシンプルで、もやしやネギ、チャーシューなど。
こってりしたラーメンが苦手な方やとんこつラーメンを初めて食べる方におすすめです!
鹿児島ラーメンは食べやすいので、子どもからお年寄りまで親しまれています。
現在の鹿児島のラーメンは、福岡や熊本のように明確なスタイルを定義するのが難しいです。
ご当地ラーメンの場合、多くはその地域に大きな影響を与えた1~2軒の店のスタイルが広まりますが、鹿児島では「のぼる屋」や「こむらさき」のラーメンがスタンダードにはなりませんでした。
しかし、ある調査によれば、鹿児島は人口あたりのラーメン店の数が九州で最も多いことがわかっています。
この理由として、鹿児島には元々琉球から伝わった豚食文化が根付いており、豚骨をベースにしたラーメンスープに対する抵抗がなかったためだと分析されています。
麺は中太麺かビーフンのような細麺が主流でほとんどのお店ではかん水を使っていません。
かん水が使われていない麺は、色がついておらず白っぽいのが特徴です。
どんな麺にしてもやわらかめになっています。
やわらか麺であっさりしているので胃に優しいラーメンです。
中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液で、小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせるものです。中華麺特有の麺の風味、感触、色合いは、かん水を入れることにより生じます。
鹿児島県では、沖縄からの影響もあり古くから豚肉を食する文化があったため豚骨スープがベースとなっています。
他のラーメンと比べ、野菜や鶏などの具材が多く使われており濃厚かつマイルドなスープとなっています。
来店するとお茶と大根の酢漬けやたくあんが出てきて、注文の品が出てくるまで漬物を食べて待つスタイルの店が多いのが特徴です。
これは「のぼる屋」でラーメンに大根の漬物を付けたのが、鹿児島では一般的な壺漬けやたまり漬けであるたくあんに姿を変えて広がったとされています。
続いて、編集部が選んだおすすめの鹿児島ラーメンを3つご紹介します。
・麺屋剛
・麺’s ら・ぱしゃ 本店
・ラーメン小金太
豚骨スープは丁寧に長時間かけて仕上げられた濃厚な味わい。チャーシュー麺には、もちもちの自家製麺と柔らかくジューシーなチャーシューが乗っています。チャーシューは特製のタレに漬け込んで作られ、新鮮で旨味たっぷり。期間限定の黒玉麺なども人気メニューです。
基本情報
【住所】 鹿児島県鹿児島市中洲通1-8-5
【交通アクセス】 中洲通駅から徒歩約7分
【営業時間】11:00~15:00、18:00~23:00
【定休日】 不定休
【駐車場】 有り(6台分)、近隣にコインパーキングあり
【問い合わせ】 099-258-0460
鹿児島ラーメンチャンピオンシップで優勝した実力店。素材の旨味を最大限に活かした王道の味わいが高く評価されている。塩ラーメンが人気で、スープは塩味が効いているが麺だけでも塩っぱすぎない絶妙な味付け。トッピングのニラが香り高く、スープと絡めて食べるのがおすすめ。ラーメン通の期待に応えられる逸品。
基本情報
【住所】 鹿児島県鹿屋市本町1-1-1
【交通アクセス】 鹿屋駅から徒歩5分
【営業時間】11:00 – 21:00
【定休日】 不明
【駐車場】 有り
【問い合わせ】 0994-43-7555
飲み屋街が集まる天文館の南側、天文館公園に面した分かりやすい場所にある「ラーメン小金太」は、飲んだ後の〆として人気のラーメン店です。
豚骨と鶏ガラにフルーツと野菜の甘みが溶け込んだスープは、見た目はこってりしていますが、意外にもあっさりしています。
ツルツルと喉越しの良い中太ストレート麺に、もやし、キクラゲ、ネギ、キャベツ、そして脂身のついたバラ肉チャーシューがトッピングされています。
基本情報
【住所】鹿児島市樋之口町11-5北村ビル1F
【交通アクセス】JR鹿児島中央駅から市電で8分の天文館通電停下車、徒歩5分
【営業時間】11時30分~15時、18時~午前4時30分
【定休日】 なし
【駐車場】4台(ほか指定駐車場あり)
【問い合わせ】099-223-9455
おすすめポイントを150~200字で入力してください。
基本情報
【住所】鹿児島県鹿児島市上荒田町31−18 アトムハウス 1F
【交通アクセス】JR鹿児島中央駅から市電で8分の天文館通電停下車、徒歩5分
【営業時間】11時30分~15時、18時~午前4時30分
【定休日】 なし
【駐車場】4台(ほか指定駐車場あり)
【問い合わせ】099-223-9455
飲み屋街が集まる天文館の南側、天文館公園に面した分かりやすい場所にある「ラーメン小金太」は、飲んだ後の〆として人気のラーメン店です。
豚骨と鶏ガラにフルーツと野菜の甘みが溶け込んだスープは、見た目はこってりしていますが、意外にもあっさりしています。
ツルツルと喉越しの良い中太ストレート麺に、もやし、キクラゲ、ネギ、キャベツ、そして脂身のついたバラ肉チャーシューがトッピングされています。
基本情報
【住所】鹿児島市樋之口町11-5北村ビル1F
【交通アクセス】JR鹿児島中央駅から市電で8分の天文館通電停下車、徒歩5分
【営業時間】11時30分~15時、18時~午前4時30分
【定休日】 なし
【駐車場】4台(ほか指定駐車場あり)
【問い合わせ】099-223-9455
2003年のオープン以来、15年を経てもなお観光客が列を作る人気店「鹿児島ラーメン 豚とろ」。
この店では、豚骨をベースに鶏ガラと魚介のエキスを加えた濃厚なスープを提供しています。
さらに、一頭からわずかしか取れない首まわりの希少な霜降り肉・豚とろを、独自の火入れ法で12時間かけて炊き上げたトロトロのチャーシューが特徴です。昼夜問わず混み合うため、待たずに食べられたらラッキー。
基本情報
【住所】 鹿児島市山之口町9-41
【交通アクセス】 JR鹿児島中央駅から市電で6分の高見馬場電停下車、徒歩5分
【営業時間】 11時~午前3時30分
【定休日】 なし
【駐車場】 なし
【問い合わせ】 099-222-5857
鹿児島ラーメンは、その独特なスープの深いコクと、具材の豊かさで多くの人々を魅了してきました。
歴史を紐解くと、戦後の混乱期から今日に至るまで、地元の人々によって大切に守り育てられてきたことがわかります。
鹿児島ラーメンの特徴である豚骨ベースのスープと、独自の調理法は、他のラーメンとは一線を画す魅力があります。
これからも進化を続ける鹿児島ラーメン、その奥深い味わいをぜひ鹿児島で堪能してみてください。
皆様が鹿児島ラーメンのを楽しんでいただけると嬉しいです!
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